10月17日(土)、清里清泉寮のポール・ラッシュ祭をあとにして、清里駅より小淵沢経由、茅野駅へ。駅につくと、本日お世話になる、宿「
夏沢鉱泉」のお父さんがバンで迎えにきてくれていました。
清里を発つ頃降り出した雨がひどくなっている中、茅野駅から30~40分、登山道であるガタガタ道を左右にゆれながら進み、途中、紅葉した黄色いアーチを越えると、夏沢鉱泉に到着。ここが八ヶ岳登山の入口となります。
【八ヶ岳山小屋コレクション(1) 夏沢鉱泉】夏沢鉱泉は標高2060m。その名のとおり、鉱泉がわきでていて、山小屋なのにお風呂を味わえます。ありがたい。
その上、オーナーのこだわりで、登山客のために手作り野菜を育てていているとのこと。ズッキーニの味噌焼きや自家製味噌のお味噌汁など、ボリュームたっぷりのご飯をいただきました。
山小屋ってひもじいイメージが強かったけど、前回の涸沢小屋といい、最近の山小屋はおなかいっぱいご飯をいただけるらしい。夕飯では、一人分の充分なおかずのほか、イノシシ鍋もふるまわれ、当然のごとく、私はご飯を山盛り2杯いただきました。「もうくえん」と思っていたら、デザートにシュークリームまでふるまわれた。
10月18日(日)、翌早朝、昨日の雨があがり、太陽の姿がチラリとうかがえる。これでこそ私。今回も"晴れおんなっぷり"発揮です。
6:30においしい朝食をいただき、8:00に宿を出発。
でがけに、小屋のお父さんが、遠くの空を指差し、「あれは奥穂高、あれがキレット」と説明しつつ、送り出してくれた。うれしいな。一緒に記念撮影しました。
(1)夏沢鉱泉~オーレン小屋(50分)
素晴らしい青空!昨晩は9時間もまるまる睡眠したし、心も体も軽い・・・と思いきや、歩き出しがきつかった。肺が高山に慣れていないらしい。
カラダをならしならし、山道を歩くと、素敵な小屋に到着。ホントは泊まってみたかった、囲炉裏のある小屋。
【八ヶ岳山小屋コレクション(2) オーレン小屋】ここにもいい親父がいて、楽しい話を囲炉裏端で繰り広げてくれるとのウワサを夏沢鉱泉で会った登山者に聞きました。今回は行程上、宿泊は無理だったけど、いつか泊まってみたい。なぜなら、こんな看板が掲げてあったから。
ネパール研修あり!ここで働いてみてもいいな。
(2)オーレン小屋~夏沢峠(20分)
天狗岳方面、硫黄岳方面の分岐となる夏沢峠に到着。私たちは硫黄岳を目指す。
でも、硫黄岳から下りてくる人、下りてくる人、「強風で飛ばされそう」「寒くて凍えそう」と言って、注意を促してくれる。挙句の果ては、小屋で一緒になった女の子が「風が強すぎて、途中までいったけど、あきらめておりてきた」とのこと。
ちょっと、ビビル。
【八ヶ岳山小屋コレクション(3) 山びこ荘/ヒュッテ夏沢】なんなら、ここの温泉でもひとっぷろ浴びたいところだったけど、ここを越えないと今日の宿にたどり着けない、ということで、キを引き締めて、硫黄岳頂上を目指す。
(3)夏沢峠~硫黄岳山頂(90分)
みんなが助言してくれた通りです。夏沢峠から硫黄岳の尾根は風の通り道なのでしょうか。強すぎる風にあおられ、呼吸もできず、前に進みません。
途中、ダウンジャケットを着込み、帽子が風に飛ばされないよう、安全ピンとひもで固定しました。顔を風下に向けながら、過酷な状態でのぼり、通常60分の道のりを、90分で頂上到着。標高2760m。
でもやっぱりこの素晴らしい眺めをみれば、登ってよかったと思う。そして、無事に登れたことを感謝する。
硫黄岳山頂から、細長く突き出た絶壁が延びている。時間的には余裕があるので、ちょっと寄り道してみる。
まさに断崖絶壁。でもかっこいい。