「どんな映画が好きなの?」と聞かれて、正直に「ラブコメです」と答えることに抵抗がなくなってきた今日この頃。
映画に安らぎを求めているのかな?
やっぱり映画は単純に楽しみたいから、ハッピーエンドがいいし、あんまり考えさせられるものも疲れてしまう。なんとなく、映画を観終わった後、一緒に観た人と映画について話し合わなくてはいけないような気分になるのも辛い。
で、今回見たのは、ドリュー・バリモア主演の『2番目のキス』。
ドリューといえば、『チャリエン』で有名だけど、そのほかに、ラブコメの女王とも呼ばれている。そして、今回は『25年目のキス』『50回目のファーストキス』に続く、"キスシリーズ"第三弾。名前の付け方が、安直だなーと思ったりもしましたが、やっぱりわかりやすいのがいいのかも。
ちなみに原題は"FEVER PITCH"。文字通り、レッドソックスの熱狂的ファンであるベン(ジミー・ファロン)。仕事で成功をおさめたリンジー(ドリュー・バリモア)にとって、高校教師であるベンは、今までに付き合ったことのないタイプの男性で、どんどん惹かれていってしまう。ベンとリンジーの仲は順調であるかのように見えたが、メジャーリーグが開幕するシーズンになると、二人の仲に暗雲が。ベンのオタクファンぶりに初めは合わせていたリンジーも、何よりもレッドソックスを優先させるベンに次第に不満と不安を抱くようになる。そんな二人におとずれる結末は・・・?
という話。ありがちなラブコメのように思いますが、これまたどうして面白かった!
なぜかというと、監督は、『メリーに首ったけ』『愛しのローズマリー』などをとったファレリー兄弟!ファレリー兄弟といえば、下品で、一部の人は笑えないネタだったりすることが多いのだけど、今回はそういうシモネタはなかったので、安心してファミリーで見られると思う(笑)。
二人の恋の行方にからんで、レッドソックスに関するトリヴィア的要素や、男性同士でありがちな話、女性同士でありがちな話、がうまく盛り込まれていて、ただのラブストーリーに終始しないオモシロネタが満載でした。
また、レッドソックスに対する愛が感じられ、きっとファレリーさんたちは、ボストンレッドソックスが本当に好きなんだろうなあ、と思いました。しかも、偶然にも映画撮影中に、ありえない展開でレッドソックスが大逆転し、ワールドシリーズを制したようで、その模様がやらせではない、ライブ感のある映像としてこちらにも伝わってきました。
それから、ファレリー映画特有の魅力的なキャラクターたちにどうしてもはまってしまう。ちょい太目のドリューはもちろん大好きなんだけど、ジミー・ファロンもとってもキュートでチャーミングだ、と思った。これまたファレリーマジックなのかな。
女の子の好きなラブコメだけど、男性の理想論やロマンなども随所に盛り込まれていて、男性も共感しやすい映画なのでは?と思いました。
2番目のキス | Excite エキサイトシネマ