コロンボから南に続く、南西海岸はゴールデン・ビーチと呼ばれるくらい、美しい海岸が続いている。いくつものビーチが点在する中、検討した結果、サーフィンとダイビングのメッカであり、サンゴ礁の海が美しい、ヒッカドゥワに行き先を決めた。
コロンボのフォート駅を朝10時過ぎに出発。電車では、西側の席に座ると、景色が良いといわれていたが、席を選ぶ余裕などなく、電車の中は地元っ子ですぐに一杯に。撃沈して、電車連結部分の西側に陣取り、立ったまま、窓から外を眺める。
電車は延々と海沿いの道を進む。ほんとに素晴らしい景色。
コロンボから2時間半ほどでヒッカドゥワに到着。「ヒッカドゥワで降りたい」と、周りのスリランカ人に伝えておくと、みんなが、「次の次だ」とか「次の駅だ」とかって、親切に教えてくれる。ありがたい。
ヒッカドゥワの町はこんな感じ。海岸線と平行して一本道(Galle Road)が走っており、道沿いに駅から3km位が繁華街で、ホテルや、カフェ、土産物屋が立ち並んでいる。
鉄道駅から比較的近い、
Hotel Coral Sandsをまずはのぞいてみる。
レセプションの方もボーイさんもみんな感じがよく、部屋からの海の眺め、広めのバルコニーもパーフェクト。
ちょっと高かったけど、スリランカ旅をしめくくるヒッカドゥワでは、素敵なホテルに泊まるつもりでいたので、一件目で決めてしまった。
こちらは二つあるうちのプールの一つ。
おいおい気付くのだけど、ホントにこのホテルに泊まって良かったと思う。スタッフさんの仕事すべてが間違いがないし、ホスピタリティもなかなか。
一人で来ているヨーロピアンのおじいちゃんにさりげなく声をかけたり、私が魚に餌付けをしたい、と言ったら、すぐにパンくずをくれたし、サンゴ礁で足を怪我した時にはライムを持ってきてくれた。
ヒッカドゥワのビーチは、白い砂浜が続き、海に入るとすぐにサンゴ礁が広がる。ちょっと離れたところに小さな島があるので、そこまで往復する観光船が海にプカプカと浮かんでいる。
ホテルの目の前にある貸しシュノーケル屋。1時間300ルピー。だけど、時間はあまり関係ないみたい。
ボートで、あの島に行こうと勧誘されたけど、ボート酔いするからイヤだと断ったら、ここのイケメンのお兄ちゃんにシュノーケルで連れて行かれた。私は泳ぎが得意ではないのに、何百メートルも泳げるわけない。波も高くて、水をガブガブ飲んでしまい、泣きながら引き返そうと訴えたけど、無理やり連れて行かれた。
でも島に到着してみると、色んな海の生き物を見ることができて、人も誰もいなくて、なかなか楽しかった。イケメンのスリランカ人と2人きり、まるで恋人同士のように島の中をみてまわったりしながら、内心、「幾らお金払わないといけないんだろう」なんて考えていた。
でもやっぱりここの国の人たちは、観光客からたんまりお金をまきあげてやろう、とか思わないみたいだ。自分たちの自慢の海や町を色んな人に見せたいだけなんだろうな、って思う。
ウミガメを見せてあげる、と言われてもお金を取られると思って警戒してたけど、そんなことは微塵も思ってなかったみたい。疑いすぎる癖もよくないな、と思った。
海ではしゃぐ学生さんたち。
信じられないくらい集まってくる熱帯魚。シュノーケルすれば、でっかくて青い魚やクマノミ、ウツボやヒトデなんかも見ることができた。
西側のビーチなので、サンセットも素敵。
夕方になると、サンセットを眺める、西洋人老夫婦やスリランカ人親子などがとっても絵になる。
ホテルには、リタイアした欧米人が多く長期滞在していた。私が10日間の休暇だというと、みんな口をそろえて、「短すぎる」という。
日本人はそんなに長く休めないのよ。
でも確かに長く滞在したいところ。海が綺麗で、ご飯もおいしく、人も良い。
人がいいのはホテルの人だけじゃない。町をあるけば、親子連れのお母さんが、「ほら、手を振りなさい」って子供を促しながら、私たちに挨拶してくれる。ビーチでは、「パンがあるから、一緒に魚にえさをあげましょう」とお母さんが誘ってくれる。
男の人がちょいちょい声をかけてくれるのはわかるけど、女の人たちが優しくしてくれるのって本当に嬉しい。ただの観光客なのに。
ヒッカドゥワだけでなく、スリランカ旅を通じて、とても良い感触が残った。
なんだろうこのフィット感。
また絶対行くよ。きっと。